第 1 回 Emacs 会議をやってみることにしました。

2011-02-19 21:00--23:00 に、第 1 回 Emacs 会議を開きます。VineSeed:22619 にもお知らせしました。

この IRC 会議では、次期 Vine Linux 6 の Emacs 環境を中心に話し合いをします。

http://trac.vinelinux.org/wiki/Emacs

この Hatena::Diary では、だらだらと書きます。

Package "task-emacs" (iwaim さん)

「とりあえず、これくらい突っ込んでおけばおk!」といった task-emacs パッケージを作りませんか?という提案です。

Emacs 環境というのは、個人によってずいぶんと違うと思うので、Vine Linux 5 において、あえて作成していませんでした。Vine Linux 5 がリリースされてから、いくつかの elisp アプリのパッケージが増えて、apt-get から簡単に Emacs 環境を作れるようになってきたので、task-emacs パッケージを用意するのもよいと思います。

どんなパッケージを task-emacs の Requires: に入れるかは、議論が必要です。php-mode とか js-mode などの言語に関するパッケージについては、task-emacs に Requires: させておくと、多くの Emacs ユーザに使ってもらえるんじゃないかと考えています。

また anything は、Emacs 環境そのものを大きく変えてしまうシロモノで、auto-install から簡単にインストールできます。これと auto-complete-mode を合わせると、Emacs でなにか書くときに補完による入力支援してくれるので、有用です。 auto-install パッケージも task-emacs に Requiers: しておくと、今風な Emacs 環境になるかと思います。

New vine-default system (munepi、私)

Vine Linux 5 から導入した vine-default は、Vine Linux が提供する各種 elisp のみんなが設定するであろう標準的な設定をモジュール化することで、何もユーザが設定しなくても、それなりに使えるようにした仕組みです。

しかしながら、当時に vine-default に対して、VineSeed で十分にフィードバックを得る時間がなく、vine-default を導入するには、時期尚早だったかもしれません。after-vine-default-setup-hook といった hook にひっかけないといけない処理になってしまい、一部の利用者の皆様に混乱を招いてしまい、本当に申し訳なかったと思っています。

もちろん、(setq vine-default nil) とすることで、~/.emacs.el などは完全にユーザに開放され、必要に応じて (require 'vine-default-hoge) としても良いことになっていたので、Emacs を完全に自分で制御したい方は、そのように対応して頂いていると思っています。

この vine-default に対して、Mac OSX WorkShop の瀬戸さんが ■ [OSXWS] OSXWS10.6のEmacsのデフォルト設定を提供する仕組み(変更案) [id:setoryohei:20101231:1293788345] にて vine-default のレビューおよび vine-default を元にした osxws-default を提案なさっています。その提案が Mac OSX WorkShop でも取り込まれる予定になったそうです(dot_emacs_el)。

今回、今の VineSeed で新しくした vine-default の仕組みでは、after-vine-default-setup-hook を廃止し、vine-default を自然な順序で読み込むようにできたと考えています。基本的な手直しは、after-vine-default-setup-hook をはずす程度のコストで、ユーザ初期設定ファイル(次期 Vine Linux 6 では ~/.emacs.d/init.el を推奨)を完全にユーザに開放できます。ユーザ側の vine-default の制御は、~/.emacs.d/emacsXX-vine-default.el で設定できますので、vine-default の設定とユーザの設定も完全に分離できます。

vskel の更新案として、すでに tracwiki/Emacs に上げています。~/.emacs.d/emacsXX-vine-default.el にコメントアウトで雛形を提供したいので、ぜひフィードバックを頂戴したいです。

また、フォント設定に関する簡単な関数なども検討中です。みなさんがどんなフォントを Emacs で使っていて、どんな大きさ、行間隔、ピッチなのか、例を教えて下さい。あらけじめテンプレート化することもできると考えています。

Emacs Guide (munepi、私+たぶん iwaim さんも :))

現時点の Emacs 利用ガイド は、Emacs 21.X ベースのものが中心で、vine-default の説明を付け足したものになっています。

Vine Linux 6.0 がリリースされるまでに、どんなドキュメントにするか、vine-default に関する記述のほかに、どんなドキュメントがあると良いか、議論したいと考えています。