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新しい TeX ドキュメント制作環境 TeXworks の紹介

[追記 2010-10-11] エンジンの指定を追加

先週 put しました texworks パッケージを紹介してみます*1

VineSeed:21497 NEW: TeX Live 2009; NEW: texworks

VineSeed:21516 VinePlus/5 NEW: texworks

TeXworks は TeX (LaTeX, ConTeXt, etc) ドキュメント制作のための総合環境です。
ユニコードベースで編集する TeX に特化したエディタに、PDF プレビュアーが統合されており、不慣れな非技術系のユーザへの簡潔で操作しやすいインタフェースを備えています。

左側のウィンドウがエディタ、右側のウィンドウが PDF プレビュアーです。

TeX 環境を整える

texworks パッケージだけでは使えません。TeX 環境をあらかじめ構築しておく必要があります。
Vine Linux 5 であれば task-tetex をインストールすると、一通りの環境が整います。

$ apt-get install task-tetex texworks

VineSeed(次期 Vine Linux 6)であれば、task-texlive をインストールしておけばよいです。

$ apt-get install task-texlive texworks

日本語 TeX として使う

適当に日本語が入った TeX ソースを書いたとします。例えば、上記左側のウィンドウ内にあるソースだとしましょう。

このソースを platex でタイプセットには、エンジンリストを "pdfpLaTeX" にセットしてください。

Ctrl+T(Ctrl キーを押しながら、t を押す)とすると、platex で一旦タイプセットをしてから、dvipdfmx で PDF に変換し、PDF プレビューをします。

Vine Linux の texworks のエンジンリストには、pdfpLaTeX や pdfepLaTeX などを追加してあります。pdfpLaTeX の実際の処理は、以下のシェルスクリプトです。

#!/bin/bash
## pdfplatex: support platex for TeXworks via dvipdfmx
platex -kanji=utf8 $1 || exit 1
dvipdfmx -r 1200 $1 || exit 1

TeX ソースコードに色づけをしたい

何も設定していないと、TeX ソースが色分けされていません。

[フォーマット] -> [構文の色づけ] -> [LaTeX] を有効にしておくと、TeX ソースコードが色づけされます。

コマンド補完機能の活用

TeXworks のエディタは、LaTeX コマンドの補完機能が備わっています。

コマンドを途中まで入力してタブキーを押すと、コマンドの補完候補が順次表示されます。

例えば、\b と入力してから、タブキーを叩き続けてみます。すると、\b から始まるコマンドや環境の補完候補を次々と表示してくれます。

\b

\bigskip


\begin{

\textbf{}

\bfseries

\begin{abstract}

\end{abstract}

\begin{align}



\end{align}

\begin{align*}



\end{align*}

\begin{alignat}{}

\end{alignat}

\begin{alignat*}{}

\end{alignat*}

\begin{aligned}{}

\end{aligned}

...

他の例として、\be だと、こんな感じの候補リストになります。\b よりも e が付いている分だけ絞られていますね。

\be

\begin{

\begin{enumerate}
\item 

\end{enumerate}

\begin{enumerate}[]
\item 

\end{enumerate}

\begin{equation}

\end{equation}

...

一件便利そうに見えるこの補完機能なのですが、例えば、\alpha, \beta などの補完は、なぜか \xa, \xb なんです (^^;; それは、補完候補をあげる辞書がそのようになっているからなのですが…。
補完候補の辞書は、${HOME}/.TeXworks/completion/ 以下の tw-basic.txt, tw-context.txt, tw-latex.txt が置かれています。これらの辞書を増強してもよいでしょう。

PDF プレビュアーからエディタの該当箇所へジャンプ

PDF プレビュアー上でマウスの右クリックを押すと、[ソースの該当箇所へジャンプ] というメニュー項目が出てきます。

実行すると、エディタ上の該当箇所へジャンプしてくれます。

これを利用すると、PDF でプレビューしながら、エディタに戻って修正という作業がすばやくできそうです。

エンジンの指定

tex ソースの上部に以下のような記述をすることで、このソースを開いたときにエンジンを指定してくれます。!TEX encoding は無くてもよいでしょう。

% !TEX TS-program = pdfplatex
% !TEX encoding = UTF-8 Unicode

ざっくりと TeXworks を使ってみました。GUITeX 総合環境としてはシンプルな作りと簡単な操作性でかなり使い勝手が良さそうです。

*1:Vine Linux Magazine のネタ貯めですね、分かります (^^;;