Intel Mac mini に Ubuntu 8.04 をインストール
最近,私のメイン環境である VineSeed は,更新が激しく,kernel 2.6.25 の disk I/O の挙動がおかしい,かつ,オンボロなマシンで,日常の作業が快適にできない環境になりつつあります.
せっかく Mac mini という Intel Core2Duo な 64 bit マシンがあるので,これに Ubuntu を入れて,しばらくの間メインの Linux 環境を Mac mini に移行することにしました.VineSeed は,今まで通りのマシンで更新を行い,サブマシンという形で使うことにします.
Intel Mac mini は,今までの MBR の代わりに GPT でパーティションテーブルを管理しているので,ちと Windows Xp や Linux のインストールには苦労するみたいなのねん.
調べてみると,BootCamp で Windows 領域を確保したときに GPT と一緒に MBR も作られるみたいなのです.
ところが,通常 MBR を前提にしている Linux からパーティションをいじると,MBR は書き換えられるけれども GPT と同期が取れなくなってしまい,EFI 対応ブートローダーから見えないようです.
そこで,MBR と GPT との同期をとれば,万事解決というわけです.
以下に,実際に行った手順をメモします.
BootCamp で必要な領域を確保
まず,BootCamp で Windows 領域を好きだけ確保します.ターミナルからやると,こんな感じかな.
$ df -h $ sudo diskutil resizevolume disk0s2 80G
ブートローダーのインストール
rEFIt - An EFI Boot Menu and Toolkit をインストールします./efi 以下にごにょごにょ入るなので,一通り覗いておけばおk
Ubuntu のインストール
インストール自体はどうやってもよいのですが,次の 2 点に気をつけます.
特に bootable にするためには,インストール直後の状態だと,GPT と MBR との同期が取れておらず,fdisk から Linux パーティションが見えないので,GPT 対応の gpated から bootable flag が付けられます.もちろん,GPT と MBR の同期を取った後ですと,fdisk からでも bootable にすることもできます.
ちなみに,もし grub のインストールに失敗していたら,再びインストーラーを立ち上げて grub を手動でインストールすればよいだけです.実際に,インストーラーを立ち上げ,端末でも tty1 でも何でもよいので,以下のようにすればおkなはずです.
$ sudo -i # mount /dev/sdaX /boot # grub-install /dev/sdaX # umount /boot
GPT と MBR の同期を取る
とりあえず再起動して,Ubuntu をインストールしたパーティション*1を選択すると,
No bootable device -- insert boot disk and press any key
真っ黒な画面に白字でこのメッセージ.Ubuntu はインストールしたけれども,GPT と MBR の同期が取れていないと,この文句を言われます.
そこで,再起動をすると rEFIt が立ち上がるので,rEFIt Tools の gptsync.efi で GPT と MBR の同期が取れます.それらしきアイコンを選択してもできますし,EFI Shell でもできちゃいます.
以上で,Ubuntu 8.04 を Intel Mac mini から起動することができます.
GPT と MBR の同期を取る作業を,Fedora はインストーラーで完全に自動的にやってくれますし,Debian は refit というパッケージを用意してくれています.気が向いたら,Debian の refit を覗いてみます.
なお,Ubuntu 8.04 を Intel Mac mini にインストールするために,Debian GNU/Linux on MacBook Air(Apple MacBook Air 1.6G) と Installing Debian GNU/Linux on the Mac Mini を参考にしました.大変有益な情報源でした.